ブルーピリオド

 

どうもこんにちは。

話題のマンガ「ブルーピリオド」を一括購入して読んでメチャクチャ良かったのでご紹介です。

スポ根っぽさ全開の少年漫画の王道的な内容なんですが、とにかく個人的に刺さる漫画でした。

この作品のストーリには私がこれまで歩んできた釣り人生と共感することが多すぎて、

ブルーピリオドと「対比」しながら過去を振り返りたくなってしまいました。笑

今回はそんな内容の記事になっています。

ネタバレ注意の内容になりますので悪しからず…

 

 

 

ブルーピリオドとは

作品紹介

 

世渡り上手な努力型ヤンキーが絵を描く悦びに目覚める!

絵を描かない人にも刺さる熱くて泣ける美大受験物語!

 

成績優秀かつスクールカースト上位の充実した毎日を送りつつ、どこか空虚な焦燥感を感じて生きる高校生・矢口八虎(やぐち やとら)は、ある日、一枚の絵に心奪われる。
その衝撃は八虎を駆り立て、美しくも厳しい美術の世界へ身を投じていく。

美術のノウハウうんちく満載、美大を目指して青春を燃やすスポコン受験物語、八虎と仲間たちの戦いが始まる!

 

出典:アフタヌーン

 

私自身、可もなく不可もない学生時代を過ごし、

大手企業に就職しながらもどこか物足りない人生を送っていました。

そしてバス釣りの競技と出会ってその道に生きがいを感じ、

今現在は国内最高峰のJB TOP50メンバーに所属し、日本一のバスプロを目指して戦っています。

イケメン、学業優秀、不良っぽいけど良いヤツ、という主人公の最強属性からは程遠い私ですが、

冒頭からかなり共感できる内容が多くて本作の世界観にとても引き込まれました。

 

 

 

「君にとって価値のあるもの」

 

 

 

 

 

芸術家を目指す人も、バスプロを目指す人も、

それ以外の専門的な道を目指す人であっても、

「堅実な生き方という選択」との狭間で苦悩している人は多いかと思います。

主人公の八虎が進路選択で悩み、両親や友人に打ち明けるまでのシーンは非常に共感する内容でした。

作中でも多く取り上げられている「男としてお金を稼ぐこと」へのプレッシャーや不安を抱えている人は少なくないはずです。

私自身、会社員と掛け持ちでバス釣りの競技と向き合いながら8年もの間ずっと迷い続けていました。

 

会社を続けながらこれ以上釣りを極めるのは難しい…

でもこのまま全力で釣りをやり続けて将来大丈夫だろうか?

自分に釣りの世界で生き残れるような才能はあるのだろうか?

もし仕事も釣りも失なったならどうなるんだろうか?

 

会社員時代の最も深い悩みは間違いなくこの類の悩みだったと思います。

仕事中も、練習中も、移動中も、それ以外の時間もこの思考を無限に繰り返していました。

悪い流れの試合中に考えはじめてしまった時は地獄でしたね…

そんな出口の見えない悩みにずっと苦しんでいました。

今は幸いにも「仕組みを作って自動でお金と時間を生み出す」という新しい選択肢に出会いましたので、

会社を辞めて起業し、少しづつ仕組みを作ったり管理しながら釣りをする毎日を送っています。

今から何か専門的な世界を目指したいて突き進みたいという人には、

是非とも全力で考えに考えまくったあとで、自分なりの後悔のない選択をして欲しいと心から思います。

自分にとって本当に価値のあるものは何か?を見いだして欲しいです。

参考までに、私は極めることで見える「新しい世界」に最も価値を感じています。

今までと違う景色が見えた時にこそ最高に自分を評価出来ている思っています。

 

 

 

 

 

 

このシーンはマジで刺さった…

バス釣りにも専門学校があって全く同じことが言えます。

ちなみに私は会社員としての趣味の延長という位置付けでしたが、

仕事中もずっと釣りのことを考えていたくらい真剣に向き合っていました。

これは副業でせどりをはじめた時も同じでした。

収入が確約されていることが正社員の良いところだと思うので、趣味も副業もフルコミットがオススメです!

 

 

 

才能の壁を知る

 

どの専門分野にも必ず立ちはだかるのが才能の壁。

自分なりに精一杯向き合ってきたつもりでも、埋めることのできない経験値や技術力という壁が立ちはだかります。

この作品でも才能の差異というテーマは各所で描かれていました。

主人公の八虎同様、私も釣りを始めるのが早い方ではなかったので作中にあるような経験を数多くしてきました。

「凡人の選択に必然性などない」

という現実を突きつけられたシーンは非常に刺さるものがありました。

圧倒的な結果を残し続ける天才は全てが必然に見えてしまうんですよね。

高いレベルに向かえば向かうほど、自分の実力の無さが浮き彫りになっていきます。

私も狭い世界では「自分より目立つ同世代」がいなかったこともあって純粋に自分を高めることに集中出来ていましたが、

全国区の大会では若くして凄まじい技術や実績を持った選手がたくさんいてかなり迷走してました…

苦し紛れに相手の長所を取り入れようとすると完全に相手の下位互換になってしまうのでくれぐれも注意です。

私はこのパターンで何度も「負け確」のルートを歩んで悔しい思いをし続けてきました。

 

そして8巻までの作中で一番印象に残っているのが、

これまで受験絵画だけを描き続けてきた八虎が経験不足に苦しめられるシーン。

 

 

自分のことを言われているのかと思うほど作中で最も深く刺さりました

バス釣りの競技の世界でもマスターズというTOP50に上がるための下位カテゴリーがあるのですが、

経験値の少なかった私は「TOP50に昇格するための釣り」だけでTOP50に挑んでしまったんですよね…

作中でいうところの受験絵画みたいなスタイルの釣りです。

引き出しの少なさから少人数で3日間の成績の総重量で競うTOP50に私は適応できず、散々な結果でTOP50初年度を終えてしまいました。

競技の世界は努力が報われる世界ではなく常に実力のみが顕在化される世界。

マスターズで強かった選手がTOP50で全く通じないというのはよくある話です。

 

TOP50

・参加者50名

・3日間の総重量で最終順位が決まる

・1日の検量は5匹まで

・予選2日間の上位30人が3日目の決勝に進出

・同じ湖でもマスターズより競技エリアが広く、人数も少ないので比較的自由に釣りができる

・釣れない日があっても、単日の成績次第では一気に順位を上げられる(初日10kg、2〜3日は0kgでも優勝の可能性アリ)

 

マスターズ

・参加者100名以上

・2日間の順位ポイントの合計で最終順位が決まる

・単日の順位ポイントは1位110pt、2位109pt、3位108pt … 101位以下および釣果無し5pt

・1日の検量は5匹

・狭いエリアに競技者がひしめき合っていて釣りの自由度が狭い

・爆発力よりも安定してそこそこ釣る方が優位(初日が1位の110ptでも2日目が5ptなら最終順位はかなり下がる)

 

ブルーピリオド第8巻時点での八虎は、受験絵画の画風から未だに克服出来ていません。

これからどのように八虎が自分らしさを表現していくのかが個人的には楽しみです。

もちろん私自身も受験スタイルの釣りを捨て切って、自分らしい釣りを表現して成績アップを目指していきます。

2021年は楽しみにみていてください。

 

 

 

釣りのプロはアーティストである

少し本編の内容からは逸れてしまいますが、釣りのプロとして生計を立てることについて思うことを話していきます。

専門分野で生計を立てるとなると当然ながらお金を稼ぐ必要があります。

そういった側面で見ると、釣りの競技の賞金やスポンサー契約で生計を立てることが難しいため、釣りの競技のプロであってもスポーツ選手とは言いづらいです。

技術を武器に価値提供をしながら競技に参加する、いわばアーティストのジャンルに入ると個人的には思っています。

単に絵が上手い、歌が上手いだけでは生活できないアーティストの世界と全く同じで、

お客さんが理解できてお金を払うことに納得してもらえるものを提供しなければ、お金を稼ぐことができない世界です。

単に「専門的な知識力・技術力」よりも「伝える技術」「提供する技術」の方が収入に直結するのが現実なんですよね。

私自身、このことを全く理解していなかったので、賞金以外のバスプロとしての収入の可能性は一つもありませんでした。

むしろ技術力以外で稼ぐのは邪道くらいに思っていた私は「釣り好きな会社員」の思考だったんですよね。

そもそも絵が上手い、歌が上手い、釣りが上手いなんてものは、

限定的な条件下でしか存在しない価値観なのだな、と今ははっきり理解できるようになりました。

このことを踏まえながら、

私も釣りの技術を使って少しずつでも社会に価値提供できるプロフェッショナルを目指したいと考えています。

 

 

 

ブルーピリオドまとめ

私基軸で釣り中心の話ばかりになってしまったので、本作の個人的な見所や感想について最後に触れていきたいと思います。

まずは絵画の世界を楽しみながら絵画に詳しくなれるという面白さがありました。

本作では道具や画材についての解説、絵を書くための技法、芸術大学や絵画業界について細かく描かれています。

絵画に関しては全くわかりませんでしたが、勉強しながら非常に楽しんで読めました。

人の心を作品に引き込むための絵画の技法や、製作者が作品を通して伝えたいメッセージの表現方法なども少し知ることができました。

すぐにでも美術館に行ってみたくなるような漫画だと思います。

また、「対比」による表現が特徴的で、「対比」することで作者が伝えたいことが強調して描かれているように感じました。

「社会的マジョリティで人望の厚い努力家の凡人」と「コミュ障で社会的マイノリティな絵画の天才」の対比であったり、

「将来性に直結した空虚な毎日」と「将来性未知数だけど生きがいを感じられる毎日」など各所に対比が描かれています。

特にジェンダー(性区別)においては顕著であり、シリアスに描かれる場面が多くあることから強いメッセージ性を感じられます。

トランスジェンダーでバイセクシュアルな男女両方の制服を組み合わせて着ている「ユカちゃん」こと鮎川龍二

低身長で黒髪センター分けの髪型故に女性の森先輩と見間違えられる高橋世田介、

三編みのおさげスタイルで名前も女性的な橋田はるか、

ヤクザに勧誘されるほどコワモテながらパティシエを目指す「恋ちゃん」こと恋ケ窪など、

女性的なイメージを取り入れた男性キャラクターが多く登場することもそれに拍車をかけているように感じます。

女性作家による少年漫画という個性も面白さを際立てているなと思います。

ざっくりですが簡単に感想をまとめてみました。

是非一度読んでみていただけると嬉しいです。