昨晩は地元の同業の先輩と行きつけのお店で定例会をしていました。

ここ数か月で夜出かける機会といえば、TOP50選手との食事か先輩経営者との食事のどちらかくらいです。

先輩は私とは全く異なる価値観で、同業ながら全く異なる事業設計で経営を行っています。

もちろんお互い経営者なので数字というものとずっと向き合う生活を送っているのですが、同じ計算式でも重視している数値が違ったりするので話していてすごく興味深いなぁと思いました。

事業を設計するときには必ずと言ってよいほど期待値という数式用いていて、そこで導き出した数字を使ってほぼほぼの見込みを出しつつ事業の最終決定を下したりします。

ちなみに起業するまで、期待値的などんぶり勘定はあったものの言葉そのものは知らなかったので軽くおさらいしてみます。

 

例えばサイコロを振る場合、1回あたりで出る目の平均値は

1×1/6+2×1/6+3×1/6+4×1/6+5×1/6+6×1/6=3.5

なので

サイコロの目の期待値は3.5となります。

仮にサイコロの目x100円もらえるゲームがあるとすると、期待値で計算すれば1回350円もらえることになります。

このゲームの参加費が仮に300円とすると50円儲かる、みたいな見込み利益を期待値から算出できます。

もちろんゲームの挑戦回数が少なければ少ないほど博打に近づきますが、本当にすべての目の出る確率が均等なサイコロであるとすればやればやるほど実際に出るサイコロの目の平均値が3.5に近づきます。

このゲームの1回分の参加券が300円で1万枚売られていたすれば、1万枚買って300万円で50万円の利益を見込むことが出来ます。

余談ですが、せどりでよく出てくるROI(投資回収率)でいうと1/6なので見込み16.7%ですね。

そしてこれを事業で行うとすれば、1万枚の券を少しでも多く買うためにはどうするか?現時点では1万枚がどれくらいのシェアに分かれているか?同業他社はどのような方法で購入しているのか?などの様々な要因を分析して、シェアを奪うためのコスト、上振れしてMAXで稼げる利益額、その逆などいろいろ算出して参入するかどうかを検討したりします。

さらに実際の事業では専門知識を用いて1が出る確率を減らしたり6が出る確率を上げるといったスキームがあったりするので、必ずしも全員が同じ期待値を算出しているわけではありません。

カイジみたいな世界です。

6を出す確率を9割に出来るスキームがあるのであれば、期待値は5.7になるので300円で1万回挑戦すると270万円の利益を出すことが出来ます。

そして、シェアの9割(9000枚)を獲得することがある程度現実的で、見込み利益をスキームなしの期待値3.5と同じ50万円の最終着地とすれば、「6を出す確率を9割にする」スキームと「シェアを9割奪う」ための戦略を実現するために193万円の予算を算出することが可能になります。

こんな感じで期待値という概念はありながらも、実際はそれ以外の可能性の模索も会社経営では重要なファクターになってきます。

 

そして昨晩の先輩の話を考え直してみると、先輩は期待値そのままでシェアを奪うところを重視して事業設計しているなぁと今日改めて思いました。

先輩はランダムに10人と面接すれば1人優秀な人材を引けるという数式を軸に、10人優秀な人材をそろえるために「100人に面接を受けてもらう」ための戦略にすごくリソースを割くタイプだなと考えています。

ランダムというところもかなりポイントで、事前に人を選ばないことで波風立てずに面接を継続することが可能と言えます。

多くの人と接触して確実にコツコツと拾って積み上げていく守備力高めのスタイルを一貫していて、事業設計のなかに散りばめられている安定感を上げるためのポイントを上手く自分の事業に取り入れたいなぁと思いました。

もちろん色々とそんなに単純ではありませんが、私と比べるとリスクを背負ってまで期待値を変えたくないデフォルト期待値ベースな事業設計だと感じました。

 

ちなみに余談ですが、私の場合は期待値そのものを上げるためにまずいろんなタイプの人を集めることに集中するタイプです。

なので一度面接を受けてもらったタイプはフル無視で、今まで見たことないタイプの人に面接に来てもらうことへ注力していきます。

例えば50人の面接をして0人採用でもそこで得た情報から良い人材の再定義や失敗要因を細かく分析し、51人目以降の面接は4人1人くらいの確率で優秀な人を引き当てていくつもりで事業を考えています。

結果的に優秀な人材を10人にそろえるのに先輩より少ない90人で済ますことが出来るものの、前半の情報収集にものすごくコストをかけるという特徴があります。

この例えだと50人面接して0人採用ですが、わりとリアルな数値だと思うのでほとんど人はやりたくない手法だと思います。

とくに前半が本当に泥臭くて目に見える結果も積みあがらない地味ゲーなので、知らないデータを積み上げるのが趣味の狂ったデータマニア以外はまずやらないと思います。

しかし10人以上の人材がその後必要になった場合はさらに効率的に優秀な人材を採用できるのもまた事実です。

ただし、フル無視というやり方が大きく反感を買いやすいので最低でも目標値まで走り切って有無を言わせない地位を獲得する必要があります。

ここもわりとリアルですかね。

とくに田舎ではリスクが大きい笑

ちなみにこの例え話を先輩にすると、そのやりかた俺は絶対に嫌。と言われそうです。

ってか、それ以前にどんな人でも雇えるマニュアルの方がはるかに重要って突っ込まれるかな。。

それでは今日はこのあたりで。